
平川ファームの中で最もボリューム感を有する白ワイン。フランスからみれば「エキゾチックな」風味。日本からみれば、石灰質のアルザスグランクリュへの憧れと追求。
・製造方法
2024年産の白ブドウを、全房にて独自のプログラムでプレス掛け(搾汁率63%)を行い、ステンレスタンクでアルコール醗酵をさせ、MLFを行わず、酵母由来の細かな澱(リ・フィーヌ)と接触させながら熟成させて誕生。補糖なし。補酸なし。除酸なし。清澄作業なし。フィルター処理ありで瓶詰しています。少量の澱が確認できる場合がありますが、品質には影響はございません。
・味わいの特徴
輝きのあるイエローから黄金色の色調。照り、輝き健全、ディスク厚く、脚にしっかりとした粘性を有します。
アロマに密度があり、濃厚。パイナップル、黄桃、ライチのような、成熟したフレッシュな果実香が豊かで、白い薔薇やアカシア、ラベンダーのフローラルな香りが混じります。次いで赤リンゴのピューレやマーマレードのような煮詰めたニュアンス、スワリングすると白こしょう、アニス、ハッカのハーブ香に、微かに火打ち石をイメージさせる、メントールやミネラル香が混じったさわやかな香りが調和します。
口に含むと味覚よりも先にふくよかなフレーバーが華やかに広がるため、一度、鼻から抜けてゆくレトロオルファクションの印象を楽しみたいと感じさせます。味わいにはアタックからリッチな触感と粘性を有したボリュームを感じ、口中をいっぱいに満たすスピードが早く、明確な旨みと優しい酸の共存があります。旨みのレベルは高く、凝縮性の中に、フィネスが溢れるワインです。
2024年は果実のスケールが大きく、フレッシュ感以上に、ブドウ本来に備わっていた味わいの力強さの方が優勢的に感じられますが、余韻には酸の印象が柔らかく感じられ、気品と芳醇さが魅力的な辛口白ワインとして表現されています。
料理との相性/サーヴィス
【素材との相性】
・チーズとの相性
やや若めのウオッシュタイプ(マンステール、エポワス等)。クミンを添えて。ブルーチーズ(ロックフォール、フルムダンベール、ゴルゴンゾーラ等)。ワインの熟成と共に、熟成した強めのウォッシュに合わせられます。
【風味との相性】
・お料理の例(仏)
Pâté de foie gras au romarin, Rouleau de printemps à la coriander, Foie gras poêlé aux pommes caramelisés, Lotte au safran
【ワインサーヴィス温度】
詳細情報
- ヴィンテージ
- 2024
- ブドウ品種
- 非公開
- タイプ
- 白/辛口
- アルコール度数
- 14.0%
- 内容量
- 750ml
- 生産本数
- 1956
