・製造方法
2024年産の白ブドウを全房にて、酸素を含ませながらプレス掛け（搾汁率 64％）し、デブルバージュ後、ステンレスタンクで醗酵させ、MLFを行わず、澱と接触し ながら、4ヶ月間熟成させて生まれました。清澄作業な し（フィルター処理あり）で瓶詰しています。少量の澱が確認できる場合がありますが、品質には影響はございません。
・味わいの特徴
緑がかった黄色、照り、輝き健全。香りの濃度は中程度で、若々しく、果実とハーブのアロマが中心。文旦やオレンジの様な黄色く熟した柑橘の香りに、赤い林檎、リンゴの蜜、白桃、洋梨、スイカズラやオレンジの花のアロマが感じられます。背景にアップルミント、レモングラス、リンデンティーのようなハーブ香、辛みのある野菜、白胡椒、火打石、潮風のニュアンスがあります。味わいは透明感があり、果実味の中に 生き生きとした酸味、まろみを伴う。中程度のアルコール感、バランスの良い味わいで、爽やかな酸を基軸に、優しいボリューム感が広がり、余韻にはフレッシュ感と微かな塩味が残ります。レトロオルファクションには青リンゴの印象、微かなほろ苦さを伴います。抜栓直後は余韻があっさりと感じますが、抜栓後数日後に味わうと余韻がどんどん伸びてゆきます。還元的ではないのですが、ワインは酸素を必要としており、空気を含ませてなじませると、旨味と塩味の調和が素晴らしく、食と合わせたいと思わせる味わい深さが感じられます。温度を上げない状態でのクローズなデキャンタージュをおすすめしますが、そうでなければ、抜栓後、数日空気に触れさせることで味わいが伸びてきます。