・製法

2023年産の白ブドウを全房にて空気と触れさせながらプレス掛け（搾汁率63％）を行い、やや還元的な要素を守りながらステンレスタンクで醗酵。果皮が厚く、完熟しにくいため、時間をかけて搾汁しました。MLFを行わず、酵母由来の細かな澱（リ・フィーヌ）と接触させながら熟成させて誕生。清澄作業なし。フィルター処理ありで瓶詰しています。少量の澱が確認できる場合がありますが、品質には影響はございません。

・味わいの特徴

緑がかった淡いレモンイエロー、照り、輝きあり。特徴的な赤いりんご（ふじ）を主体として、みずみずしい洋梨や黄桃のアロマ、そしてアカシアやセイヨウサンザシのような白い花の香り、レモングラス、桜餅、アップルミント、湿った森、鉛筆の芯、石灰石、火打石や燻製に共通するスモーキーさのニュアンスがあります。アタックは中程度ながら、優しく、果実味が豊か。軽さがありながら、密さもあり、なめらかさと酸味の伸びが感じられます。酸味の印象は穏やかで、グリーンな風味を伴いながら旨みがあります。アフターには、舌をキュッとさせるフレッシュ感や味わいの透明感があり、微かに感じられるほろ苦さや酸、塩味の要素が酒質全体を引き締めるバランスの良さを有しています。

・料理との相性/サーヴィス

【素材との相性】
新鮮な魚介類全般、蛸や白身魚のカルパッチョ、サラダ仕立て、柑橘の酸との相性が良い素材、ハーブやソースを使って調理した白身魚、鶏肉、豚肉、牛肉、羊肉、根菜、葉野菜とお肉の炒め物等。しっかりとした味付けのものとは、味付けの濃さを流しながら調和させることができる爽やかさを有します。

【風味との相性】
ハーブ、スパイス、油を使ったお料理、和柑橘、塩味や胡麻油の風味豊かな食材とも合います。前菜や魚料理だけでなく、ハーブを使ったお肉との相性もみせます。

【ワインサーヴィス温度】
12℃～16℃

※法律により20歳未満の酒類の購入や飲酒は禁止されております。