・製法

除梗破砕後、プレスを待つ間に1時間から2時間のスキンコンタクトを実施し、シャンパーニュの圧搾方法に近いプログラミングでプレス掛け（搾汁率66％）を行い、デブルバージュ後、ステンレスタンクでアルコール醗酵をさせ、MLFを行わず、酵母由来の細かな澱（リ・フィーヌ）と接触させながら熟成させて誕生しました。猛暑の年で熟期前半の夜温が高かったことがあり、例年に比べてブドウの色素の形成が弱く、青味を出さないよう抽出も控えたため、色調はやや薄めの仕上がりです。少量の澱が確認できる場合がありますが、品質には影響はございません。

・味わいの特徴

サーモンローズ、照り、輝きあり。苺やフランボワーズのような小さな赤味の果実、ザクロ、アセロラ、白桃やトロピカルフルーツの果実香、背景に赤い薔薇や白い花のようなフローラルなアロマや、ペパーミント、ローズマリー、カルダモン、さわやかさを感じさせるハーブの香りがあり、白ワインの要素を多く含む、素直で、豊かなアロマが広がるロゼワインです。アタックは果実味が豊かで、緊張感を持った、生き生きとしたきれいな酸が伸びます。中程度の味わいの厚み、フレッシュ感、塩味に似たミネラル感の余韻があります。果実、花、スパイスの戻り香が心地よく広がります。

・料理との相性/サーヴィス

【素材との相性】
お野菜のお料理（夏野菜、特にトマト、オリーブ、ハーブ）、カツオのたたき、海産物の煮込み料理、お魚やお肉のグリエ、ラタトゥイユ、タップナード、シャルキュトリー（生ハム、ソーセージ、チョリソー）、タルト、豚肉のキッシュ、タルタルステーキ、鶏肉の香草焼き、焼き鳥（塩）、ピザ、パスタ（トマトソース、バジル系ソース、魚介の出汁を使ったソース）、タブレ、エスニック料理、中華料理、タイ料理、バーベキュー、炭火焼き、白カビや山羊のチーズ…と幅広く、合わないものの方が少ないかもしれません。是非とも相性を探っていただきたいです。

【風味との相性】
野菜や魚介類、肉類を煮込んだお料理やトマトベースのお料理との相乗性が高いです。レモン汁や温野菜、柑橘や塩味と組み合わせた料理、酸味のある料理、黒オリーブやエルブドプロヴァンスを使った料理、魚や甲殻類の出し汁を使った料理、ナンプラー、スパイシーなお料理、オリーブオイルとも相乗します。

【ワインサーヴィス温度】
12℃～18℃

※法律により20歳未満の酒類の購入や飲酒は禁止されております。