・製法

2022年産の白ブドウを、全房にて酸素を遮断しながらプレス掛けを行い、嫌気的条件下にてステンレスタンクでアルコール発酵を開始。その後、発酵の初期段階に中央フランスアリエ産の樽（新樽率100％）に移し、バトナージュを週に2回程度行いながら、発酵を終了させました。MLFを行わず、細かな澱と接触させ、最後はステンレスタンクへ移し、熟成を行って生まれました。ノンフィルターにて瓶詰していますので、少量の澱が確認できる場合がありますが、品質には影響はございません。

・味わいの特徴

パイナップル、マンゴーの華やかな香り、グレープフルーツ、熟した和柑橘、アカシア、ジャスミンの花、香ばしいリンゴパイ、焼き上げたトースト。優美な果実香が強く、煮詰めたオレンジの皮、炙ったアーモンド、焙煎、溶かしバター、生姜、バニラのアロマが背景に広がります。味わいは濃密な果実味のアタック、香ばしくまろやかな口当たり、厚みが感じられながらも、しっかりとした柑橘系の酸、ミネラル感、塩味が伸びます。旨みは高いレベルです。余韻にパッションフルーツの戻り香があり、華やかな風格とみずみずしさがあります。区画で育まれる豊かなアロマや厚みに、樽熟成の旨味が調和し、バランス良く仕上がっています。

・料理との相性/サーヴィス

【素材との相性】
白身魚、貝類、甲殻類、オリーブオイルや柑橘がアクセントになったカルパッチョ、チキンのクリーム煮、ブールノワゼットにレモンを加えたソース、グリーンサラダ、生ハム、ニシンのマリネ、エスカベッシュ、香草風味、ディルクルームソース、クールブイヨン、ムニエル、白身肉の揚げ物タルタル添え、ヤギやセミハードタイプのチーズ、食後のパッションフルーツ単体、柑橘や桃のソルベ、柑橘の酸味を添えた洋梨のコンポート

【風味との相性】
酸味、塩味との相性を求めた素材による料理、フレッシュな状態のものから、火入れして調理した料理、クリームやチーズを使ったお料理、甘酢や出汁、旨みのあるお料理に適します。香ばしさにレモンのアクセントを強調したお料理、バターを使って香ばしさを強調したり、ハーブ類や酸味を強調したソースとの相性が良い。柑橘の風味を添えると料理もワインも引き立てます。

【ワインサーヴィス温度】
14℃〜18℃

※法律により20歳未満の酒類の購入や飲酒は禁止されております。